枚方フィルハーモニー管弦楽団とともに
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生島 靖(枚方フィル指揮者) 「セロ弾きのゴーシュ」共演のお話をいただいたときは、正直言って迷いました。プロの劇団をお相手に我々アマチュアの音楽が通用するのか、また、50回という記念すべき演奏会を控えた我がオーケストラに練習をする時間がとれるか?技術的な余裕があるのか?等々議論が分かれました。しかし、最終的に引き受けさせていただいた決め手になったのは、「地域とともに生きる」というクラルテさんのキャッチフレーズでした。これこそ我々オーケストラが50年近く音楽を続けてきた、その存在意義そのものではなかったか、しかも枚方市での公演に我々を市民の代表として選んで下さった・・・・・。 決して上手な、完璧な演奏は出来ません。しかし、一生懸命演奏したい。そして劇の中でゴーシュのチェロが腕を上げていくのと同様に、我々も成長したい、そんな思いで、出演させていただきたく思っています。 |
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昭和29年、音楽を愛好する枚方市民数名により「枚方室内楽団」としてスタート、「枚方室内管弦楽団」を経て、団員数50名突破を機会に、現在の「枚方フィルハーモニー管弦楽団」と改称する。 年2回のペースで定期演奏会を開催、来る10/24が50回目の定期演奏会となる。定期演奏会以外にも、地元の小学校への訪問演奏や、近隣都市のイベントにも参加、音楽文化の市民への普及につとめている。 なお、基本的にプロ音楽家の助けを得ず、演奏会は極力自前で行う事、また団の運営にかかる費用は全て団員の会費によりまかなわれ、枚方市その他よりの金銭的援助を一切受けていない事も、このオーケストラの大きな特徴である。( 生島 靖) |