原作:ポール・ギャリコ 訳:矢川澄子(角川文庫刊)
企画:稲岡正順 脚色 演出:東口次登
人形美術:松原康弘 舞台美術:西島加寿子
音楽:一ノ瀬季生 照明:永山康英 舞台監督:藤田光平
制作:松澤美保 中山美津子 古賀恵子 隅田芳郎 成田結 齋藤麻美 佐藤結 早川沙織
所作指導:井田邦明 言語指導:稲岡正順
【出演者】西村和子・菅賢吉・奥村佳子・西島加寿子・福永朋子・藤田光平・杉山芳未・奥洞昇・斉藤裕子・曽我千尋
あらすじ
舞台女優を夢見てパリに出てきたムーシュ。だが現実は厳しく、全てのオーディションに落ち、食べるために場末のストリップ小屋で踊っていた。やがてそこもお払い箱になり、絶望し、セーヌ河に飛び込む決心を・・・と、不意に「おーい、その子、河の底は寒いぜ」、振り向くと赤毛の少年の人形が語りかけてきた。そこは人形一座「キャプテン・コック一座」の芝居小屋、ムーシュは今までの苦難を忘れ、幻想的な世界に惹き込まれていく。そして人形たちと言葉を交わすムーシュの不思議な魅力が見いだされ、人形一座の座員に。しかし、座頭で人形遣いのミシェルは悪魔のように冷徹な男だった。だが、ミシェルが操る人形たちは、魅力的でムーシュの心を掴み離さない。
少女のように純粋な女と冷徹な男に、七つの人形たちが本当の気持ちを伝えてくれる。